市況 condition of the market 2003 9 1
日経平均株価の日足は、強い形となりました。
一般的には、3分の1程度の押し目となりますが、
今回は、日足が、押し目を作らず、平行移動して、上放れました。
しかし、今の株高は、「不況期の株高」だと思います。
さて、債券市場は、あまり見たくありませんが、仕方ないです。
10年国債先物9月限(東証) 大引け 136.15
10年最長期国債利回り 当日引け値 1.580%
見るも無惨な結果です。
どうも、積極的に、国債を買う人がいない感じがします。
これでは、国債の消化が問題となる可能性があります。
今、国債をたくさん持っている人は、
トランプでいうところの、「ジョーカーをいつ捨てるか」という状態です。
しかし、日銀は、危険なほど国債を所有しています。
さて、日本は、どうなるか。
構造改革が必要なのは、もちろんですが、
今の内閣には、構造改革を推進する力はありません。
何しろ、首相は仕事を閣僚に丸投げ、
しかし、閣僚は能力がないから仕事を官僚に丸投げという状況です。
これで、構造改革が進んだら奇跡に近いです。
現在、国債が危機的状況にあるので、
もう景気対策の手段は、構造改革しか残されていません。
しかし、このまま構造改革ができないと、
不景気と「不況期の株高」により、
弱肉強食の世界となり、
日本に階級社会ができます。
明治時代のような階級社会です。
昔に戻ってしまいます。